バラ図鑑@symbell 

 

系図

 分類の方法は様々ですが一般的によく言われるのが「オールドローズ」と「モダンローズ」の2つの系統に分ける方法で、図解で示すと下図のようになる。

 バラの誕生は紀元前に遡るが、最も古い原種は日本・中国・ヨーロッパ・中近東にあったそうで、それがヨーロッパの国々の世界進出に伴ってヨーロッパを中心に交配が進み、18世紀末から19世紀初頭にかけ今日のバラの基礎が確立した。

 その後、1867年に第1号のハイブリッド・ティーの「ラ・フランス」が誕生し、四季咲きが特徴のモダンローズの夜明けとなり、20世紀はモダンローズの全盛の時代といわれている。

紀元前 フローチャート : 代替処理: ダナスク
フローチャート : 代替処理: ガリカ
フローチャート : 代替処理: ブルボン
フローチャート : 代替処理: アルバ
フローチャート : 代替処理: センティフォーリア
フローチャート : 代替処理: ノアゼット
フローチャート : 代替処理: チャイナローズ
フローチャート : 代替処理: ポートランド
フローチャート : 代替処理: ハイブリッド
チャイナ
フローチャート : 代替処理: ノイバラ
フローチャート : 代替処理: ランブラー
フローチャート : 代替処理: フロリバンダ
フローチャート : 代替処理: モダンローズ
ハイブリッド・ティー
フローチャート : 代替処理: ミニバラ
フローチャート : 代替処理: ハイブリッド・ティー
フローチャート : 代替処理: ポリアンサ
フローチャート : 代替処理: つるバラ
 
オ|ルドロ|ズ

 
1820年頃


 
19世紀後半





  モダンロ|ズ
現在

 

  日本で生まれた原種も、上図のノイバラ(ロサ・ムルチフローラ)だけでなく、テリハノイバラ(ロサ・ウィックライアーナ)やハマナシ(ロサ・ルゴサ)も幕末の開国とともにヨーロッパに渡り、世界に小輪房咲き、強健さなどの重要な性質を与えるなど大きな役割を果たしているのが嬉しい。

 

花形

  花びらの数

    【一重咲き】・・・花びらが5枚

    【半八重咲き】・・・花びらが6〜19枚

    【八重咲き】・・・花びらが20枚以上

 

  花びらの形

    【剣弁】・・・花びらの先が剣のようにとがっている

    【丸弁】・・・花びらの先が丸まっている

    【半剣弁】・・・剣弁と丸弁の中間

    【波状弁】・・・花びらが波打っている

 

  花径(大きさ)

    【巨大輪】・・・13cm以上

    【大輪】・・・13〜8cm

    【中輪】・・・8〜5cm

    【小輪】・・・5〜3cm

    【極小輪】・・・3cm以下

 

   花の色

    【覆輪】・・・花びらの端に縁どりが入る

    【絞り(ストライプ)】・・・縦方向に違う色が入る

    【複色(バイカラー)】・・・花びらの表と裏で色がまったく違う

    【色変わり】・・・咲き始めから散るまで色が変化する

 

   花の咲き方

    【平咲き】・・・花びらが横に広がった咲き方

    【高芯咲き】・・・花を横から見たときに芯が高い咲き方

    【カップ咲き】・・・カップのように丸くなり真ん中が開く咲き方

    【盃状咲き】・・・盃にカップが載っているように外側の花びらが盃のように開いた咲き方

    【抱え咲き】・・・カップ咲きのようで中にも花びらが詰まっているような咲き方

    【ロゼット咲き】・・・花びらが細かくたくさん集まった咲き方

    【クォーターロゼット咲き】・・・ロゼット咲きのうち花芯が2〜4つに別れている咲き方

    【ポンポン咲き】・・・細かな花びらでポンポンのように丸くなる咲き方

 

樹形

 【ブッシュ】・・・木立性で花壇向き

 【クライミング】・・・つる性でフェンスなどに絡ませるのに最適

 【ミニチュア】・・・鉢植えや花壇の前列に配置すると映える

 

開花

 【四季咲き】・・・上手に剪定すると定期的に咲く

 【繰り返し咲き】・・・不定期に返り咲く

 【返り咲き】・・・春と秋や春と夏に咲く

 【一季咲き】・・・春にしか咲かない

 

芳香

【ダマスク・クラシック】・・・香料用のロサ・ダマッセナやロサ・ケンティフォリアの強い甘さと、ロサ・ガリカの華やかさを併せ持った古典的な香り

【ダマスク・モダン】・・・・・・ダマスク・クラシックの香りを受け継いでいるが、含まれる成分のバランスが大きく違っているので、より情熱的で洗練された香り

【ティー】・・・・・・・・・・・・・・・ダマスク系の香り成分とはまったく違っており、グリーン・バイオレットの香りが基調で、上品で優雅な香り。

【フルーティー】・・・・・・・・・・ダマスク・クラシックの香りとティーの香りの特徴的な部分が混ざり合うことでモモ・アンズ・リンゴなどの果物の香りがする

【 ブルー】・・・・・・・・・・・・・・ブルーの花色の品種は、ダマスク・モダンとティーの香りの特徴が混ざり合って、ほかにはない独特の香りとなる

【スパイシー】・・・・・・・・・・・ダマスク・クラシックの香りの中に、強い芳香で知られているクローブの香りがやや感じられる


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